マルバヤナギの黄葉

マルバヤナギ(Salix chaenomeloides)は北海道で見たことがなく、今一番身近な存在となっている木の一つだ。
chaenomeloidesとは、「ボケ(Chaenomeles ほにゃらら)に似ている」という意味らしく、でかい托葉も葉の形も確かに似ている。
休日出勤の途中、ゆとりを持った気分でいつもの橋を渡るついでに、河原の木を見てみた。

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ヤナギ類は種類が多いので同定は保留にしていたが、帰ってきて調べてみたらやはりこれもマルバヤナギだった。
特徴的な托葉こそないものの、葉の表裏、鋸歯、葉柄の腺点、そして瓦状の鱗片は間違いなくこれがマルバヤナギであることを示している。
ヤナギ類は順次開葉型の開葉を行うため、葉の老化は幹に近い方が早く、その順で黄葉、紅葉も進むことになる。
このマルバヤナギも、幹に近い方から黄葉が進んでいる。

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それにしても、この時期にまだ緑があるということに驚きを隠せない。

ヤナギ類といえば、こんな風に河原にはたくさん生えているのに、考えてみたら渓畔林の構成種という印象はないから面白い。
陽樹である事、種が小さいことなんかが関係しているんだろうか。ちょっと調べてみよう。