2011-01-01から1年間の記事一覧

星置~奥手稲横断

こんなルートを歩きました↓ (yahoo!地図を改変) 基本的に林道だったんですけど、思ったより時間がかかってしまいました。 原因は運動不足と紫先色で描いた部分です。 紫腺は稜線と沢の間にある広い斜面を歩いてきた様子を示しているのですが、実を言えば、こ…

【コラム】オヒョウの開葉は何型?~言葉の定義は大切だ~

先日書いた近況報告の記事において、私は「オヒョウは順次開葉型である」という事を書いたが、後に検索をすると「オヒョウは順次ではなく一斉+順次開葉型である」との意見もみられた。実際は何型と表現するのが妥当なのだろう? 私が「順次開葉型」とした根…

円山の力

南区にある藻岩山は、かつてアイヌから「インカルシペ」と呼ばれ、物見の山であるとともに尊い神の山として親しまれていました。 モイワ、というのは藻岩山の北に位置する円山の昔のアイヌ語名であり、一説によれば和人が名前を取り違えたのだという事です。…

カツラさんの紅葉について

今朝の記事、あとで読み返すと若干言葉が不自由になっている事に気付いたので修正しました。 論理の組み立てって難しいですよね。ハハッ さて紅葉の話題が出たので、ついでに前に気になっていた事も書いておきます。 上の写真は二つとも10月上旬に撮ったカツ…

移ろいゆくものたち

そろそろ山の中では落ち葉の絨毯ができていますが、それらを蹴散らすとホオノキ(Magnolia obovata)やキタコブシ(Magnolia kobus var. borealis)、ミズキ(cornus controversa)、アズキナシ(Sorbus alnifolia)などの果実が見つかりました。 こいつらは総じて鳥…

夏が来ると更新が止まる、という法則

お久しぶりです! 僕は今日も生きております(笑 ひと夏が過ぎ、すっかり涼しくなりました。 ブランクがだいぶできてしまったので、その間にあったネタを簡単に報告しておきたいと思います。 なお、写真は設備的な理由であまり載せられませんがご勘弁を。 6…

【コラム】カラマツ林のゆくえ(未訂)

廃林道脇に生えているタラノキが、葉色の移ろいと果軸の赤紫色で綺麗な彩りを見せていた。魅せられた僕は記念に一枚写真をとろうとしたのだが、背景に興味深い林が広がっている事に気付き、せっかくなのでそれも含むように写してみた。その写真が上の一枚目…

【コラム】ギャップと更新

今日はいつもより学術的な話をします。 森の中を歩いていると不意に陽だまりが出現することがあります。よく観察すれば、地面には大きな倒木が見られるかもしれません。天井を埋めていたそれが倒れることによって、ぽっかり穴があいたのです。 このようなこ…

春のうららの一ノ沢

バイト中ですが暇な時間帯なので更新します。 土曜日には僕が所属するサークルのお花見がありました。 このサークルの花見はいつも遅めに開かれるので例年は桜不在の花見となってしまいがちなのですが、今年は迅速な準備(笑)と桜の開花日が多少遅れてくれた…

2011年度春のクマさん

どうもお久しぶりです。 先日僕は天塩地方の大学演習林へヒグマの調査に行ってきました。 当調査への参加は去年に続き二回目。 「ただいま!」と「初めして、お邪魔します」の二つの想いを胸に抱えての11日間でした。 去年との大きな違いは雪が少なかったこ…

フェノロジー

昨日、工学部前のキタコブシ(Magnolia kobus var. borealis)が一気に花を咲かせました。 キタコブシはモクレン科の木です。この仲間の多くは花も枝もよい香りがします。 なのでアイヌ語でもキタコブシは「オマウクシニ」といい、これは<よい匂いのする木…

タテハチョウ再び

こんばんは。このところイスカやノスリを初めて認知して世界観を広げているezolisuです。 鳥を知っている人に教えてもらったのですが、彼いわく「植物より鳥のほうが独学でいける」んだとか。 でも僕は全然そんな気がしません。むしろ逆です(笑)。 さて、昨…

晩冬ダイジェスト

大学の構内にはアズマイチゲやキバナノアマナが咲き始めました。 もうそろそろ札幌でも、雪が降れば「なごり雪」と言っていいでしょう。 で、過ぎる季節を惜しみつつ、最近撮った冬らしい景色をアップしました。 ちなみに1~3枚目は3/20の迷沢山 4~6枚目は3…

はるまついぶき~ゼフィルスの卵

結局この前は二本記事を更新しただけで終わってしまった・・・笑 連続して書く予定だった記事をあげておきます。 僕は最近チョウを覚えようと思い、調べていると、とある種類の卵がミズナラの冬芽に産み付けられることを知りました。 今まであまり気にかけて…

はるまついぶき~雪の下の命

本日の大量更新第二段です。三角山のつづき。 最近春が少しずつ近付いてくるような気配を感じます。 三角山でも、前回の記事で紹介した蝶の他、現れ始めた地面から色々な生き物が顔を出していました。 【イチヤクソウ】 Pyrola japonica 高さ15~25cmの常緑…

はるまついぶき~エルタテハ

3月も終わってしまいますね。お久しぶりなので一気に4本更新しようと思います。 昨日、僕の最も身近なフィールドである三角山に行ったところ、山頂では早くも蝶々が飛び交っておりました。 翅を休めているところをすかさず激写。 ・・・って言っても近づけ…

岩手の森

百松沢山よりもさらに前ですが、サークルでのつながりで、岩手の森も歩いてきました。 下北半島とは違い、流石に北海道南部かそれよりも南でしかみられない木が少なからずあって新鮮でした。 当たり前のようにアカマツ林が広がっているし、低い尾根上にはミ…

百松沢山

このあいだ登った「百松沢山」という標高1000mちょっとの山の景色がよかったので淡々と写真を貼ってみました。二枚目、三枚目はたまに登る手稲山を写しています。 普通の冬山登山は今シーズンでは初めてだったので達成感と感動はひとしお! 夏季は笹のせい…

最近山で発見したもの

どうもです。札幌では現在雪まつり開催中です! が そんなことはお構いなしに相変わらず山に行っております。 最近はレンジャクを見たいのですが、やっぱりナナカマドの密集地とかじゃないと厳しいんですかね。なかなかいない(汗。 ヤドリギなんかはたくさ…

「シールを忘れたら、そこで踏査終了ですよ」

僕は後輩に山スキーでの調査を教えるときにいつも言っています。 「スキー板の下に装着するシール(滑り止め)は絶対に忘れるな。忘れると前に進めず調査どころではなくなる」と。 その僕が昨日シールを忘れたんですよね…orz その日の僕の調査ルートはバリバ…

虫こぶ

三角山で見たミズナラの虫えい(虫こぶ)です。 一つ目は「ナラメリンゴフシ」。 タマバチの一種が4月下旬から5月にかけて作り上げる虫こぶで、7月には中の幼虫は蛹を経て羽化が完了し、外に出て行くらしく、この虫こぶも出て行ったとこのものと思われる穴が…

ニレについて

藻岩山に登ったらここでも見つけました。コブニレ。 ストラップが邪魔しているのですが、写真を見ると枝にコルク質の翼(ヨク)があることが分かります。 これはハルニレの品種あるいは変種といわれていて、ニレ類特有の葉痕もしっかりと付いています。 札幌周…

スキー練習

今日はサークルのメンバーで山スキーの練習をしてきました。 冬の踏査にスキーは必須アイテムですからね。 特に一年生は技術を磨かねばならないので、今回は調査を休んでゲレンデに向かいました。 が、目的地ではリフトが動いていません。 何を隠そうここは …

改めて考えると

釧路で調べた葉っぱの変化って、それが有意であっても、必ずしも遺伝子構成の変化に即しているとは限らないんだな。 生方らの調査(1990)によると、ミズナラの葉の形状の遺伝率は低めで、環境に形状を左右される割合が比較的高いらしい。 環境分散と遺伝的分…

【コラム】冬の木の顔1

割とスパンの短い更新ですが、ネタがあるので記事を出しときます。 今回はずばり冬芽特集。 落葉樹って冬は葉が落ちているからパッと見全部一緒ですが、冬芽から覚えた木が多い身としては、冬の姿のほうが特徴が出ていて分かりやすい気もします。よく見れば…

近況報告

ども、最近向学心がめっきり鈍っているワタクシであります^^; 煩悩に自らを縛り付けている状況が続いているわけですが、現実逃避から早急に脱却して自分磨きをしたいものです。 さぁ、まぁ久しぶりの記事ですが、ごく最近のことについて写真の解説を交え…