ツチグリ

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最近山を歩いていたらよく写真みたいのがごろごろしているんですよね

変なキノコだと思いながらもスルーしていたのですが

昨日うっかり蹴ってしまったところ

真ん中の球体から茶色の煙が「ブフォッ」みたいな感じで噴き出しました

びっくりして気になり、調べてみると名前は「ツチグリ」というのだそうで

ナラやウダイカンバの広葉樹林で露呈した土の上に出現する、いたって普遍的なキノコらしいです

分類学上では担子菌門菌蕈綱ニセショウロ目ツチグリ科ツチグリ属、となり

担子菌とは我々がもっともイメージしやすい「キノコ」の形状を取る者たちが含まれるグループです

いわゆる「傘」とか「柄」のついたやつです

ところがこいつは変わってますねー

星形の変な模様の部分はもともと中央にある球形の袋を覆ってたのが成熟と共に裂けて展開したもので

湿度が高いと写真のように開き、低いと閉じるため、学名は日本語に直すと「星型の湿度計」なんですとw

星形が開いているとその場で安定し、閉じると袋を圧迫して胞子を放出させるという妙技の持ち主なんだとか

ちなみにこいつは「外生菌根菌」と呼ばれる、木の根っこと共生しているキノコです

細胞の周りや隙間に菌糸を伸ばして植物に取り憑き

養分をもらう代わりに成長を助けてやってるのがこいつらで

天然の木の多くは、ほぼこいつら無しでは元気に生きていけません

マツタケなんかも赤松に共生する外生菌根菌ですね

確か講義でちょっとやったから後で復習しておくかなー´ー`

そんな自然学


そういえば、最初に「ツチグリ」という名前を見たとき、なんかデジャヴを感じまして

じつは花にも「ミツバツチグリ」なるバラ科の黄色いのがいるんですよね

きのことは全く関係ありませんがw