【コラム】冬の木の顔1

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割とスパンの短い更新ですが、ネタがあるので記事を出しときます。
今回はずばり冬芽特集。
落葉樹って冬は葉が落ちているからパッと見全部一緒ですが、冬芽から覚えた木が多い身としては、冬の姿のほうが特徴が出ていて分かりやすい気もします。よく見れば(笑)
調査でも使うけど、冬芽って個人的に好きなんですよね。
そんな感じで淡々と画像を張りました。あんま綺麗じゃないけどw

一枚目はニガキ。
どこをかじっても苦いことで有名なこの木ですが、冬芽もまた個性的です。
芽鱗を持たない「裸芽」で、春に広がる葉が堅く丸まっている様子がよくわかります。
ちなみにこれは札幌での写真。
記録には有るものの、僕は実家がある釧路では見たことがありません。
この木が乾燥を好むからなのか、あるいは寒いからなのか・・・

二枚目はヤチダモ。
この木は釧路では街路樹としてもよく目にします。
ヤチダモさんは典型的な風散布型種子の木で、雌株には羽つきの種がぶら下がっていた軸の名残がよく目立っています。

三枚目はヤマウルシ。
ウルシ類は紅葉が早くて綺麗ですよね。
触るとかぶれますがw
これも裸芽です。葉の痕を見ると、葉軸基部はずいぶん太いですね。
ちなみにここまではすべて羽状複葉。
一枚の葉っぱが巨大で、複数であるかのように切れ込んでいる木たちでした。

四枚目はネムロブシダマ。
日本では北海道に分布し、名前が示すとおり道東に多い木です。
なんだか鋭い格好が俺は気に入っています(笑)
なんでも「ブシ」とは附子、すなわちトリカブトのことで、毒があることを意味しているのだそうです。

最後はハルニレ。
木の顔と言ったらこいつは欠かせません。
よく見ると、葉の痕に維管束の痕があり、全体として顔に見えませんかね(笑)
北海道ではかなりメジャーな木です。
アイヌの神話では勇者を生んだ女神としての顔も持つという話も。

さぁ明日は朝早いので、適当ですがこのくらいで終わらせてしまいます。
来年も元気に葉を広げて欲しいですね!