コラム

【コラム】ミズナラの種子生産からいろいろ考える

9月某日の新聞に「秋のヒグマ出没、極端には増えないと予想 北海道内「ドングリなど豊作」なんて記事が載っていたのを見たときは、「お、まじか!」なんて思ったものだ。なぜなら筆者はミズナラという木が大好きだからだ。大好きな木が子沢山ともなれば、こ…

【コラム】植物生産あれこれ(一訂)

○古いデータに疑問 1995年に発刊された経済学批判某学術書に、土地利用別に見た生産量を示す表が載っていた。ここで取りざたにされているのは植物の作用のみに着目した場合の有機物の増分、いわゆる「純一次生産量」だと思われる。項目は乾重量と熱量の二つ…

【コラム】シラカンバは痩せ地に強いのか?(一訂版)

ずいぶん久しぶりの更新となってしまいました。唐突の新規記事として、今回はふと疑問に思ったシラカンバの生育特性について考えてみたいと思います。 シラカンバ(Betula platyphylla)はカバノキ科カバノキ属に分類される落葉広葉樹です。純林を作ることが…

【コラム】オヒョウの開葉は何型?~言葉の定義は大切だ~

先日書いた近況報告の記事において、私は「オヒョウは順次開葉型である」という事を書いたが、後に検索をすると「オヒョウは順次ではなく一斉+順次開葉型である」との意見もみられた。実際は何型と表現するのが妥当なのだろう? 私が「順次開葉型」とした根…

【コラム】カラマツ林のゆくえ(未訂)

廃林道脇に生えているタラノキが、葉色の移ろいと果軸の赤紫色で綺麗な彩りを見せていた。魅せられた僕は記念に一枚写真をとろうとしたのだが、背景に興味深い林が広がっている事に気付き、せっかくなのでそれも含むように写してみた。その写真が上の一枚目…

【コラム】ギャップと更新

今日はいつもより学術的な話をします。 森の中を歩いていると不意に陽だまりが出現することがあります。よく観察すれば、地面には大きな倒木が見られるかもしれません。天井を埋めていたそれが倒れることによって、ぽっかり穴があいたのです。 このようなこ…

【コラム】冬の木の顔1

割とスパンの短い更新ですが、ネタがあるので記事を出しときます。 今回はずばり冬芽特集。 落葉樹って冬は葉が落ちているからパッと見全部一緒ですが、冬芽から覚えた木が多い身としては、冬の姿のほうが特徴が出ていて分かりやすい気もします。よく見れば…

【コラム】札幌雪まつりに学ぶ(未訂)

北海道を代表する祭典のひとつといえば、まもなく札幌市で開催する「さっぽろ雪まつり」です。 毎年200万人もの観光客が国内外から訪れるこの祭りは、 2005年の第56回で経済効果316億円を記録するなど、 今や北海道の景気をも左右する巨大な存在と…

【コラム】全身で生きる(一訂)

身の回りにある「情報」を考えてみてください。皆さんの頭には何が浮んでくるでしょうか。 道路標識、テレビニュースの映像から、自分で書いたメモ あるいは目に入ってくるもので意味があると感じたもの全て。身の回りは情報であふれています。 しかし、音や…

【コラム】木を見るなら冬に行け

最近自分が個人的に思ったことなので人それぞれなんですが、 木の図鑑を持って山を散歩するなら冬の方がお得かも知れません。 寒いべや!という方、その通りですwしかし冬に木を見るとこんな利点があります。 ・見るものがそれくらいしかない(笑) ・人があ…