星置~奥手稲横断

こんなルートを歩きました↓
 
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(yahoo!地図を改変)
 
基本的に林道だったんですけど、思ったより時間がかかってしまいました。
原因は運動不足と紫先色で描いた部分です。
紫腺は稜線と沢の間にある広い斜面を歩いてきた様子を示しているのですが、実を言えば、ここは道ではありませんでした。
本来こんな歩き方をする予定などなかったんですけどね。
誤算はここを歩く直前、すなわち稜線側の林道上にて起こりました。地図を見れば、今いる道と並行してもう一本林道が伸びているらしいじゃありませんか。
「よし、じゃぁちょっとヤブを漕いで隣の道に移るか」
そうして背丈2mのササ密集地帯に踏み出す僕。
こういう所だと、自分が思うほどには前に進めてないものです。
なので少々時間がかかっても一生懸命ヤブを漕ぎました。
ところが全然道にたどり着かず、これはどう考えてもおかしいということになり、木に登ってみます。
そこからの景色がこちら。
 
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背丈2mのササが地平線(?)まで光っておりました(笑。
そう、地図に描かれた道は幻だったのです。
でも今さら戻るのも面倒だったので、僕はそのまま沢までくだったのでした。
倒木の根のあたり(マウンド)に生えるエビガライチゴが痛かったなぁ……。
ササに巻き付くツル植物が少なかったから良かったものの、結局一時間以上はロスした気がします。
ちなみに,この付近を後で見上げると綺麗な上部針広混交林が広がっていました。
 
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で、なんとか下りてこられたは良かったのですが、このルート変更は一つの問題を浮上させました。
それは、「帰りの足がない」(笑。
当初は往復の予定だったのですが、実際は地図の通り横断コースとなりました。
困ったことに、このゴール地点側からだと街に帰る公共交通機関がなく、歩いても最寄りの駅まで約4時間かかるのです。
14時前に下山はほぼ完了したものの、それを考えただけで僕の体は軋むようでした。
結局釣りをしに来ていたおじさまが親切にも人里まで車に乗せてくれたのですが、
いやぁ、やっぱり無茶はいけませんね。
体力作りは怠らないようにしないとっ! (結論がおかしい)
 
余談ですが、稜線越えをする前の林道上で、何箇所か不自然にササ林床の途切れるエリアがありました。
 
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一枚目は東向きの急斜面に成立する立派なミズナラ-トドマツ林です。
林下はオオカメノキ、エゾユズリハ、ハイイヌツゲ、各種稚樹など。
二枚目はカンバ+ササ林に挟まれた北東向きの微沢で、オガラバナ、カンバ稚樹、ミヤマハンノキ、ヤナギ類が密に生えていました。
ササは数十年に一度集団枯死をすると言われていますが、この非ササ林床は地形との結びつきが強そうなので、パッチとしてランダムに起こりうるササの集団枯死とはあまり関係がなさそうです。
また、地下水位が高いところにはササが侵入しにくいとも聞いたことがありますが、一枚目に関してはどうなのか……。
シカ害ってわけでもなさそう。
どちらも雪崩地形なので、僕としては雪崩が関係しているような気がするのですが。