河原林かと思ったら

ジョギングの途中、気になっていた堤防下の林に分け入ってみた。
林縁にはエノキ(Celtis sinensis)があり、結構でかい個体もいる。しかしそれ以上に、この時期はクロガネモチ(Ilex rotunda)の赤い実が目立った。

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ほかにもモチノキ(I. integra)やマンリョウ(Ardisia crenata)も赤い真果をつけていた。
これらは鳥散布のため、鳥の声も賑やかだった。
このうちマンリョウは、他の果実と同じようなご馳走に見せかけておいて、実は果肉部分があんまりないらしい。
それで林の中はこんな感じである。

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いかにも鬱蒼としている。
林床はイヌガシ(Neolitsea aciclata)やキミノセンリョウ(Sarcandra grabra)、イノコヅチなどがあることを確認。
たまにぽっかり空が開くとナツグミ(Elaeagnus multiflora)や鳥足状複葉で有名なヤブガラシ(Cayratia japonica)、スイカズラ(Lonicera japonica)、ツルウメモドキ(Celastrus orbiculatus)などなどが現れる。
ふと何か違和感を感じ、しばらく風景を見つめてハッとした。

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クロガネモチ?が列状に並んでいる。
どうやらここは人工林だったようだ。
人の庭にいるような気がして、そそくさと退散した。