仙人になりたい

とてもカッコイイ夢だと思う

山の中で炭焼き職人として生きる原伸介さんは、

小中高校を通してずっとそれを進路希望書に書き続けた

ついこの間、本屋で偶然彼の本を見かけて衝動買いをした

彼の存在は、それまで全く知らなかったのだが

見つけた瞬間、何だかよくわからない高ぶりを感じて

気づいたらレジにその本を持ってたっていたのだ

ここ最近、人間と森林が直接交わって営みを行う空間について考え

また自分自身、山にこもりてぇなぁなんて考えていた矢先

実際にそれをやっている人(の本)がその存在を主張するかのように

目に飛んできたのだから衝撃を受けるのは当然の理というものだろう

さて、その日の夜に読んで、寝て、翌朝に読み終えてしまった

彼の著書は何冊かあるらしく、今回読んだ本は

そちらかといえば自己啓発本のような性質を帯びていたが

本の内容というよりは、彼の価値観に多く共感し

特に時代の流れに逆行した生活スタイルに俺は感銘を受けた

14歳、慣れ親しんだ裏山をつぶされてショックを受けた彼は

いつか山に恩返しをすると誓い、それがひとつの原動力となり

あるとき炭焼き師の匠と運命的な出会いをし(たらしく)

割愛で恐縮だが、その後様々な紆余曲折を経て、

現在は炭を焼いて生計を立てるにいたっている

山を自分の「生きる場」にする。それも昔ながらのスタイルで。

山の神様を敬い、日本古来の価値観を大切にする

現代社会の価値観からして、それがよい生き方かどうかはわからないが

なんと素敵な生き方ではないか

しかも仙人だけどちゃんと稼いでる!w

知人の知人に森の中で生きるための大体のことは出来る、という仙人のような

しかしニートというお方がいるんだが

やっぱり稼ぎは必要なんだろうな、いろいろと

ま、そんな感じで感動したという話でした ̄ω ̄