仙人になりたい、其の弐

ついでにもうひとつ感銘を受けた話

サークルのとある先輩の家に遊びに言ったのですが

彼の訴状は自分の中でなぞに包まれていました

というのも、自分はまだ彼に逢ってからの日が浅く

またそれ以上に彼の挙動も特異的なものが目立ったため、

それが尊敬できるものであればあるほど、

自分の中でなぞが渦巻いていたのです

自分でニット帽を編んでくるし

サルのように木を登っていくと聞くし

古武術のような動きをするし

しょっちゅう手で印を組んでいるし

それらを彼の特技というのなら、全部俺が一度はあこがれたものだったから

一帯どんな育ち方をしたのかと、余計に気になっていたのでした

さて彼の家に着く

促されたはワンルームの決して広くはない部屋でした

まぁ経済性を求める学生にとっては、さほど珍しい間取りではないでしょう

驚いたのは、秘密基地を連想させるような内部装飾でした

様々な木工品、アイヌ模様の入ったいろいろ

そして押入れの中にはなぜか手裏剣があり、冷蔵庫は本棚になっていました

すごい、凡人の常識をゆうに逸脱している

更に言えば、普通のインテリアなどなく、家具も最低限しか置いていません

質素?変人?いや、そんなことより

これだけ自由に生活空間を創造する人を、俺は今まで見たことがなかったのです

いたく感銘を受けた俺は素敵な部屋だと言って先輩をほめ殺し

先輩手作りの果実酒を飲み荒らして翌日基地を去ったのでした

ある筋によると、彼は根っからの「民族オタク」だということでした

なるほど、そう考えるといろいろ謎が繋がっていく

そして根っこが民族というものにある、という点でもまた感動し

ますます彼に対する尊敬の心は磨かれたのでしたとさ

もっと早く存在を知りたかったと思いつつも

俺の出逢いってやつも捨てたものではないと思うのでした




そうそう、節分の日の札幌の最高気温、-9.5℃だったってwバロスwwww

ちなみに北海道の節分は毎年落花生を撒きます

そんな感じで立春過ぎたけど、気を抜かずに元気に過ごしたいですね!(無理やりなまとめ)