フェノロジー
昨日、工学部前のキタコブシ(Magnolia kobus var. borealis)が一気に花を咲かせました。
しかし、このよい匂いに誘われて疫病の神がやって来てしまうのを恐れ、彼らは時としてキタコブシを「オプケニ」<屁たれ木>とも呼んだそうです。
北海道ではこの木を「マンサク」と呼ぶこともあるそうなのですが、標準和名でいうマンサクは全くの別種。
そしてちょうどそのマンサク(Hamamelis japonica)もキタコブシの隣で花の晩期を迎えていました。
マンサクの自生分布は本州以南なのでこれは植栽されたものです。
ちなみに北海道南部なら「マルバマンサク」(var.obtusata)なるものがあります。
花弁は黄色いビロビロとしたやつで、なかなか面白い花です。
本学構内で現在目立っている木本の花はこんなもんなのですが、上を見ると実はハルニレ(Ulmus davidiana var. japonica)の花が満開だったりします。
ニレの花は風媒花なので正直全然目立ちません。
この木は葉っぱも出ていないこんな時期からすでに活動を開始している、ということに気づいている人は多くないでしょう。
他に山で撮った花たちもまとめて紹介しましょう。