今日の三角山

 何度登っても学ぶことばかりのおなじみ・三角山に行ってきました。(結局この前はいかずじまいだったので;)
 断片的に今回気づいたことをメモしておきます。
 
<開葉状況>
 優占度の高い木をみてみると、イタヤカエデ(Acer mono)、オヒョウ(Ulms laciniata)、カツラ(Cercidiphyllum japonicum)の葉っぱが茂り目立つ印象。ミズナラQuercus crispula)は去年よりも早いとはいえ、茂るにはもうひと踏ん張り。オニグルミ(Jaglans mandshurica)はまだかかるかな……。それにしてもイタヤとオヒョウの勢いがとても良い。あと、オヒョウは例によって夏にも葉を出すだろうから、こいつは今年も秋までじりじりと頑張るつもりなのかな。
 
<ミズキの葉>
 ミズキ(Swida controversa)って図鑑だと葉は互生、と書いてあるんですよ。実際枝ぶり、というか冬芽の配置は明らかに互生ではあります。でもそこから出てくる短枝状の一次シュート(叢生する葉っぱたち)はどうも対生に見える。葉っぱの感覚が詰まってるだけで対生ではない、と一蹴されたらそれまでなのですが(っていうか葉痕は確かにずれてるっぽいけど)、とかく、ミズキを「互生」とする根拠はあくまでも冬芽の配置にあり、葉っぱの出方については検証の余地があるのではないかなぁと思ってみたり。
 
<シラカンバとウダイカンバ>
 実は僕、まだこの二種の樹皮による見分けがうまくできないんですよね。「とにかくシラカンバ(Betula platyphylla)は陽樹的で寿命が短くて一斉林を作りやすい」っていう先入観がぬぐえず、ほかの樹種が優占してるなかに生えててもシラカンバだと思えない癖があって。だいたいそういうときにはウダイカンバ(B. maximowicziana)と誤認してしまいがちなんです。しかし三角山にもそんな感じで生えてるシラカンバがあってですね、しかも本物のウダイカンバとごちゃ混ぜに立ってるんですよ。まぎらわしい!笑
 しかし混在しているからこそ違いを見やすいってのもあるから嘆いてばかりもいられません。現に今日は「シラカンバのほうが微妙に開葉の時期が早いのでは?」ってことをふと思ったわけでして。
 
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 写真手前の木は葉っぱがだいぶ茂ってるんですが、奥の白い木はまだです。で、おそらく手前がシラカンバ、奥がウダイカンバなんじゃなかろうかと。
 似た木で両種ともに順次開葉型なんですが、戦略的に、シラカンバは春葉をより重宝し、ウダイカンバは夏葉をより重宝するらしく、その関係でウダイカンバは春葉から夏葉までのスパンがシラカンバよりも短いんだそうです。思うに、そういうところから開葉時期の差が出ているのではないかと。
 
 そんなことを考えながらの散歩でした。
 とりとめもなくかいたので日本語が乱れました笑。後で書き直すかもしれませんがとりあえずこの辺で。
 
追記:ミズキの葉っぱの生え方についてこだわりましたが、葉痕がずれてるって時点で潔く対生かせつは棄却するべきだったのかもしれない……そもそも「対生」「互生」の分類は目安ですしね。