無雪期最後の三角

つい先日、天気が良かったので三角山に行ってみました。

長い付き合いの山ですが、雪が無い時期に登ることはもう当面ないでしょう。

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歩き始めてすぐに目に付くのは越冬葉たちです。

これはダイコンソウ類(Geum sp.)のロゼット葉です。

見た目はなるほどダイコンの葉のようです。

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ナツボウズことオニシバリの近縁種、ナニワズ(Daphne jezoensis)。

夏の休眠を経てこの閑散とした時期にちゃっかり葉を出し、下準備を整えています。

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ひょっこり枯葉の隙間からフデリンドウGentiana zollingeri)も顔を出していました。

肉厚でなんだか憎めないやつです。

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ぽんこつカメラでぼけちゃってますが、春の早い時期に咲くクルマバソウ(Asperula odorata)も。

別属のオククルマムグラ(Gelium trifloriforme)と似ていますが、こちらは葉が普通6枚で、丸みがあるとのこと。

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歩いていると頭上からぱらぱら細かい種のようなものが落ちてきます。

この形はどうやらシラカンバ(Betula platyphylla)の果皮のようです。

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注意深く地面を見ていると、ようやく期待していたミズナラQuercus crispula)の堅果にも遭遇。

しかしやはりといいますか、どうも大きさに難アリです。凶作にありがちな傾向。

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ミズナラの落ち葉から顔を出していたのはミヤマガマズミ(Viburnum wrightii)の実生です。

ガマズミ属はニワトコ属とともにAPG分類体系でレンプクソウ科に編入されたみたいですね。

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落ちていたウスタビガの繭です。

振るとカラカラ音がします。抜け殻なのかは怖くて確かめられませんでした(汗

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三角山の尾根を守るミズナラたちです。

虫にも負けず、風にも負けず、雪にも貧弱な土にも負けずに生きてほしいと思います。

感慨深い数時間でした。