「シールを忘れたら、そこで踏査終了ですよ」

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僕は後輩に山スキーでの調査を教えるときにいつも言っています。
「スキー板の下に装着するシール(滑り止め)は絶対に忘れるな。忘れると前に進めず調査どころではなくなる」と。
その僕が昨日シールを忘れたんですよね…orz
その日の僕の調査ルートはバリバリ坂道を攻めて最後にスキーで一気に降りてくる、というものだったので本当に焦りました(笑。先輩も一緒に行くから迷惑かけるし。
でもこの日はもう一つ調査をする隊があって、その人たちが行くルートは割と平坦でツボ足(スキーなどの装着は無)でも何とかなりそうだったため、そこを行く予定だった後輩(彼はスキー。俺の指導により当然の如くシールは持ってきていた)とメンバーチェンジをしてもらって、僕がそちら側をツボ足で歩くことでなんとか調査はできました^^;
後輩に感謝と謝罪。そして自分の調査・山に対する姿勢を反省。

僕が歩いたルートはその奥地にある1000級のピースを冬季に目指す登山者も多く、僕たちが歩いていく間にも1パーティーの団体さんが抜かしていきました。
で、そのリーダーがどうやら夏季に大雪山の小屋で働いている人だったらしく、僕らのサークルのことをよく知っていてびっくり。なんて世間は狭いんだ(笑。
もっと進むと廃道に入り、徐々に標高を上げていきます。
ちなみにこの時点で僕はかなりバテバテ。スノーシューを履いて歩くメンバーに何度も心配されました。運動不足は怖いものです。
とはいえこの先は道が狭くてわかりずらく、「スキーで来たらもっと歩きにくかったかもね」なんて言いながら気を紛らわします。
そんな僕も、森の隙間から対岸の山並みが見えたときは流石に圧倒され疲れを忘れました。
さらにメンバーがエゾライチョウを見つけテンションMAX(笑。
サルナシの茂みの中でじっと羽を休めていて、のちにもう一羽が合流。
それを暫く観察しているうちに息も落ち着き、あとにはほぐれた精神と静かな感慨だけが残りつつ、少しだけ「こんなところにお邪魔してもいいのか」というバツの悪さも感じてみたり。「傲慢」っていうのはどういうことをいうのだろうね。
しかしその後は再びテンションを上げ、道のない尾根を一気に下ることに。
倒木などの障害物が多かったのですが、久々に童心に還ったつもりで新雪を駆け回りました。
下まで来ることには、15mくらい離れた斜面をひっそりと進んで行く登山者にも大声で挨拶をしてしまうほどの上機嫌(苦笑。
とにもかくにも素敵なルートでした。
僕とメンバーチェンジをしてくれた後輩も、初めてのスキーでかなり楽しめたらしく、まぁ結果はオーライだったんじゃないかと。
ただし、反省飲み会では僕の髪の毛が危ないです(笑