#自然保護

砂防ダムの紅葉

この時期にもまだ紅葉の終わっていない場所があった。 とある谷の砂防ダムの上に立つと、上流にはダムにせき止められ堆積した土砂が延々と連なっている。 自然愛護的見地に立てば、砂防ダムは問題だらけだ。 見ての通り環境を改変するし、土砂の下流への供給…

【コラム】植物生産あれこれ(一訂)

○古いデータに疑問 1995年に発刊された経済学批判某学術書に、土地利用別に見た生産量を示す表が載っていた。ここで取りざたにされているのは植物の作用のみに着目した場合の有機物の増分、いわゆる「純一次生産量」だと思われる。項目は乾重量と熱量の二つ…

【コラム】カラマツ林のゆくえ(未訂)

廃林道脇に生えているタラノキが、葉色の移ろいと果軸の赤紫色で綺麗な彩りを見せていた。魅せられた僕は記念に一枚写真をとろうとしたのだが、背景に興味深い林が広がっている事に気付き、せっかくなのでそれも含むように写してみた。その写真が上の一枚目…

ニレについて

藻岩山に登ったらここでも見つけました。コブニレ。 ストラップが邪魔しているのですが、写真を見ると枝にコルク質の翼(ヨク)があることが分かります。 これはハルニレの品種あるいは変種といわれていて、ニレ類特有の葉痕もしっかりと付いています。 札幌周…

森林インストラクター

今年ようやく受験資格を有する年齢になり、やる気が出たので受けてきた森林インストラクター。 結果から言うと無事に受かりました。 森林インストラクターとは何なのか。 一言で言うと、「森林について幅広い教育をするために必要な一定以上の能力を有するも…

くまってんなぁ

毎年毎年己の器の小ささに呻くんだよなぁ 助かるのは行動食が安値で買えること バレンタインの利点はそれくらいですね☆ 昨日ヒグマの爪痕ってやつを見てきました 予想以上に大量に見つかったので驚きました 見つけた痕は主に木を登っているらしいです 今頃ど…

【コラム】札幌雪まつりに学ぶ(未訂)

北海道を代表する祭典のひとつといえば、まもなく札幌市で開催する「さっぽろ雪まつり」です。 毎年200万人もの観光客が国内外から訪れるこの祭りは、 2005年の第56回で経済効果316億円を記録するなど、 今や北海道の景気をも左右する巨大な存在と…

下北まとめ

年末に行ってきた下北半島の風間浦村。 そこで数日に渡り北限のサル調査に参加させてもらいました-∀- 調査はいくつかの拠点の中で少人数パーティーに分け、 それぞれ低山帯の(主に)林道を歩きます。 沙流を直接見るだけでなく、一部は電波発信機のついたサル…

【コラム】全身で生きる(一訂)

身の回りにある「情報」を考えてみてください。皆さんの頭には何が浮んでくるでしょうか。 道路標識、テレビニュースの映像から、自分で書いたメモ あるいは目に入ってくるもので意味があると感じたもの全て。身の回りは情報であふれています。 しかし、音や…

哲学シリーズ1:土地のアイデンティティ・下

羊蹄山を徒歩で上り詰める計画は、残念ながら達成には至っていない。 雨の中、豆を潰しながら中山峠を越えた。青看板の20kmという表示は既に近いと思えた。支笏と無意根間の緑の回廊を抜け、畑に出た。ちらほらと民家が現れる。ついに登山口の一つがある町、…

哲学シリーズ1:土地のアイデンティティ・中

ところで今まで「森林」という言葉を散々使ってきたが、その意味はどのように捉えられてきたのだろうか。 その定義は実はあいまいなところで、いろいろな辞書をあたってみてもはっきりとした記述は出てこない。そこでここにひとつの見解を置くことにする。 …

哲学シリーズその1:土地のアイデンティティ・上

3月15日。藻岩山の頂上に立っていた。昨年末に骨折した足首がようやく筋力が回復しつつあったので、サポーターを巻いてリハビリがてら登ってみたのだった。 家から歩いた。うす曇りの空に雪がちらつく。平坦な町並みを淡々と歩き、ようやくたどり着いた登山…